AIコーディング時代、実は「ウォーターフォール」のほうが強いかもしれない話

昔から「アジャイルこそ正義」「変化に強い開発がモダン」と言われてきた。

もちろん、それ自体は間違ってない。 でも、AIコーディングが本格的に実用化され始めて、少し状況が変わってきた気がしている。

最近思うのは、

AIコーディングって、アジャイルよりもウォーターフォールと相性がいい。

ということ。

特に、Claude Code や ChatGPT 系で大規模にコードを書かせると、この傾向がかなり強い。


1. AIは「後出しジャンケン」に弱い

アジャイルでは、

という流れが多い。

人間同士なら問題ない。 でもAIは、これをやると結構混乱する。

仕様変更を何度も繰り返すと、

みたいなものがコンテキストに混ざり始める。

すると、

みたいな事故が起きやすい。

逆に、最初に設計をかなり固めておくと、AIは驚くほど安定する。

AIにとって設計書は「制約」じゃない。

迷わず進むための地図みたいなもの。


2. AI時代は「設計=プロンプト」

これがかなり重要。

昔の設計書って、

「人間向けドキュメント」

だった。

でもAI時代は違う。

詳細設計書そのものが、ほぼ最強のプロンプトになる。

例えば、

ここまで固まっていると、AIはかなり正確にコードを書ける。

逆に、

「よしなに作って」

は危険。

AIは優秀だけど、曖昧さを勝手に補完し始める。

だから最近は、

という分離がかなり大事になってきたと思う。


3. AIは「スプリント前提」を壊してしまう

アジャイルは、本来、

「少しずつ作ることでリスクを下げる」

という思想。

でもAIを使うと、数週間分の実装が数時間で終わることがある。

すると、

そのものの意味が薄くなってくる。

むしろ重要になるのは、

インターフェースを先に決めること。

APIやモジュール境界が固まっていれば、AIは複数モジュールを並列で一気に作れる。

これはかなり大きい。

人間中心の開発では、 「分けて少しずつ作る」 が合理的だった。

でもAI中心になると、

「全部設計して一気に流す」

ほうが速いケースが増えてくる。


結論:「超高速ウォーターフォール」の時代かもしれない

もちろん、昔ながらの重厚長大ウォーターフォールをそのまま復活させろ、という話ではない。

ただ、

は、AIコーディングと相性が悪い。

むしろこれからは、

上流工程に全力投資して、実装をAIで一気に押し流す

みたいなスタイルが強くなる気がしている。

ある意味、

という役割分担。

「アジャイル=最新」 という固定観念は、そろそろ変わるのかもしれない。