開発会社の「実装」は平等化された。生き残るための二極化とAI時代の生存戦略

最近、AIを使って開発していると、「実装力」という言葉の意味そのものが変わってきているのを感じる。

ここで言う実装力というのは、

みたいな、いわゆる“手を動かす開発能力”のことだ。

もちろん今でも重要だし、完全に不要になるわけではない。 ただ、AIによってこの部分の「平均値」が急激に引き上げられている。

昔なら、

「この言語を3年やってます」 「React経験5年です」

みたいな経験差が、そのまま開発速度や品質に直結していた。

でも今は、ある程度設計できる人なら、AI込みでかなりの速度で未知の技術スタックに入れてしまう。

結果として、単純な“実装の上手さ”だけでは差別化しづらくなってきた。

これは個人だけではなく、開発会社にもかなり影響が出ると思っている。


「技術特化だけ」の会社は厳しくなる

昔は、

「Pythonが強い会社」 「Reactに強い会社」 「AWS構築が得意な会社」

というだけでも、十分に武器になった。

でも、AIがコード生成やキャッチアップを補助する時代になると、その優位性は少しずつ崩れていく。

もちろん、本当に世界トップレベルの技術力を持つ会社は残る。 ただ、似たような“技術売り”の会社が大量に並んだとき、市場はそこまで多くを必要としない。

実装のコモディティ化が始まっているからだ。


これからの開発会社は二極化する気がしている

個人的には、今後の開発会社はかなり明確に二極化していくと思っている。


1. 業務ドメイン特化型

「金融ならここ」 「物流ならここ」 「医療ならここ」

みたいに、特定業界に深く入り込む会社。

AIがどれだけ進化しても、

「この業界ではその運用は通らない」 「法律上それは危険」 「現場はそんな入力をしない」

みたいな、業務知識や商習慣の壁は簡単には消えない。

結局、お客さんが本当に困っているのは“コード”ではなく“業務”だからだ。


2. 超高速キャッチアップ型(コンサル型)

もう一つは逆方向。

未知の分野でも高速に理解し、短期間で形にする会社。

最近付き合いのある受託会社が、かなりこのタイプに近い。

毎回違う業界。 毎回違うシステム。 毎回違う技術。

昔ならかなり危険なスタイルだったと思う。 でも今はAIがある。

これによって、「何でも屋」が以前より成立しやすくなっている。

むしろAI時代は、この適応速度そのものが強みになる。


エンジニアの価値は「実装の外側」に移動している

AIによって、コードを書く行為そのものの価値は相対的に下がり始めている。

その代わりに重要になるのは、

みたいな、“実装の前後”の能力だ。

たぶんこれからは、

「深い専門性を持つ会社」 「異常な速度で適応する会社」

このどちらかに寄っていく。

中途半端に「普通に実装できます」だけの会社は、かなり厳しくなる気がしている。