完全リモートの時代だからこそ、月に一度くらいは直接会った方がいいと思う話
リモートワークは本当に便利だ。
満員電車に乗らなくていい。
地方に住んでいても仕事ができる。
私自身も、その恩恵をかなり受けている。
だから、「昔みたいに毎日出社しろ」とは全く思わない。
でも最近、一つだけ思うことがある。
月に一度くらいは、直接会った方がいい。
そう感じた出来事があった。
以前、一緒に仕事をしていたメンバーの中に、ほぼ完全リモートで働いている人がいた。
オンライン会議でもカメラは常にオフ。
声だけで参加する。
一方、プロジェクトのリーダーは少し熱血タイプだった。
言い方はストレートだし、チャットだけ読むとかなり厳しく見える。
そのメンバーは、どうやら「いつも自分だけが責められている」と感じていたらしい。
でも、たまにオフィスへ来たり、飲み会で顔を合わせたりしている私たちからすると、印象は全然違っていた。
「ああ、この人は口は悪いけど悪気はない。」
「チームを良くしたいと思って言っている。」
それが何となく分かる。
もちろん、言い方が上手いとは思わない。
でも、人柄は伝わる。
ところが、その「人柄」がリモートでは驚くほど伝わらない。
画面越しでは、言葉だけが残る。
会議が終わった後の雑談もない。
「さっきは言い過ぎたね」と笑う空気もない。
だから、相手の言葉を必要以上に重く受け止めてしまう。
もし月に一度でも直接会っていれば、
「ああ、この人はこういうキャラクターなんだ。」
という情報が頭の中に入る。
そうすると、同じ言葉でも受け取り方はかなり変わる。
人間は思っている以上に、言葉ではなく空気で相手を理解しているのだと思う。
もちろん、全員が毎月集まれるわけではない。
海外に住んでいる。
地球の裏側で仕事をしている。
そういう環境なら、直接会うのは現実的ではない。
それは仕方がない。
でも、そういう場合でも、せめてオンライン会議ではカメラをオンにするくらいの努力はあってもいいと思う。
表情が見えるだけで、相手の印象は驚くほど変わる。
少し笑っている。
困っている。
真剣に考えている。
そういう情報は、声だけではなかなか伝わらない。
リモートワークそのものには、私も賛成である。
でも、「一度も会わない」「顔も見せない」という働き方は、人間関係という面では少しリスクが高いように感じる。
エンジニアの世界では、設計に少し時間をかけることで、後工程の工数を大きく減らせることがよくある。
人間関係も、それと少し似ているのかもしれない。
月に一度会う。
それが難しければ、せめてカメラをオンにする。
その少しの手間で、お互いの誤解が減るなら、十分元は取れる。
結局、一番コストが高いのは、お互いを誤解したまま何カ月も仕事を続けることなのだと思う。