AIは「正解」は出す。でも「変な発明」はあまりしない
最近ずっとAI使ってる。
コードも書くし、 設計相談もするし、 ブログの壁打ちにも使う。
正直かなり便利。
ただ、使い込むほど思う。
AIって「優等生の回答」はめちゃくちゃ得意なんだけど、「変な発明」はそんなに得意じゃない。
AIの回答、だいたい80点
例えば、AIに「ユーザー管理機能の設計して」と頼むと、
レイヤードアーキテクチャで、 DIコンテナ使って、 リポジトリパターンで…
みたいな「教科書通りの綺麗な答え」が返ってくる。
正しい。 速い。 破綻しない。
でも、
「いや、このプロダクトってユーザー管理自体が要らなくて、Googleログインだけで済むんじゃ?」
みたいな問い直しはまず出てこない。
つまり、与えられた枠の中で80点を出すのは超得意。
でも、枠そのものを疑う動きが弱い。
AIは「延長線」は得意。「飛躍」は苦手
よくある話だけど、車が生まれた時の例え話で
「顧客に聞いたらもっと速い馬を求める」
ってやつがある。顧客は常識の範囲内でいいものが欲しいってやつ。
AIもかなり近い。
「もっと速く」 「もっと綺麗に」 「もっと効率的に」
これは得意。
でも、「そもそも馬じゃなくて車にしよう」みたいな飛躍は弱い。
実際、世の中の面白いプロダクトって、だいたい変な経緯から生まれてる。
- Slack:失敗したゲーム会社の社内ツールがそのまま本体になった
- Twitter:ポッドキャスト会社の社内チャットから派生
- Airbnb:家賃が払えなくて自宅にエアマットレスを敷いた
- YouTube:元はビデオ版マッチングアプリ
どれも「ベストプラクティス」じゃない。
むしろ「失敗」「無駄」「変なこだわり」から出てる。
AIにこれを出させようとしても、まず出てこない。
ノイズを入れるのが、人間の仕事
最近ちょっと怖いのは、 AIの答えをそのまま採用すると、 みんな同じような設計になり始めること。
悪くない。
でも、全部平均化される。
しかも全員が同じAIを使うと、 出てくる答えもどんどん似てくる。
だから最後は、
「この平均点を、あえて壊すか?」
を人間がやる必要がある。
AIで土台を高速生成して、 最後に人間が変なノイズを入れる。
具体的には、
- AIの出力を見て「なんか嫌だな」と感じる違和感を捨てない
- 採用しない選択肢の中に、変な案を1つ残しておく
- 自分の偏愛・趣味・無駄な寄り道を設計に持ち込む
このあたりが、たぶんこれからの人間の仕事になる。
結局、AI時代の人間の役割って、
「不合理な違和感」と「意味不明な発想」を持ち込むこと。
それ以外は、もう全部AIに任せていい。