AIの「ポチョムキン理解」がちょっと怖い
「ポチョムキン理解」
最近AI界隈で、この単語が使われることが多い。
元ネタは昔のロシア帝国。
女帝エカテリーナ2世向けに、 ポチョムキンという人が、
「国が発展してます!」
と見せるため、 立派な村のハリボテを並べた、 という逸話から来ている。
つまり、
「中身は空っぽだけど、立派に見える」
という意味。
これ、今のAIっぽいなと思う。
AI、めちゃくちゃ賢そうに喋る
実際、 今のLLMって本当に自然に喋る。
- 専門用語も出る
- ロジックっぽく説明する
- 自信満々
- 文章も綺麗
なので、 使ってると普通に
「理解してる」
ように見える。
でも実際は、 内部でやってるのは、
「次に来そうな単語」
を超高精度で繋げてるだけ。
ここ結構重要。
「理解してる風」が危ない
怖いのは、 間違っててもそれっぽく見えること。
例えば、
- 存在しないAPI
- 間違った設計
- 架空の仕様
- 微妙にズレたコード
を、 めちゃくちゃ自然に出してくる。
しかも堂々としてる。
なので、 初心者ほど騙されやすい。
AIの境界線、かなり謎
LLMって、
- 難しい設計議論できたり
- 高度なコード書いたり
する一方で、
「なんでそこ間違えるの?」
みたいな初歩ミスを突然やる。
ここが人間と違う。
人間の「理解」と、 かなり別物なんだと思う。
でも、だからダメという話でもない
とはいえ、 私は毎日AI使ってる。
めちゃくちゃ便利。
なので、
「理解してないから使えない」
ではない。
むしろ、
「理解してない前提で使う」
のが大事。
ところで、ぼくたちは大丈夫なのか
ただ、 よく考えると、
「理解してる風に喋るけど、 中身は怪しい」
って、 人間も普通にやってる。
会議でそれっぽく語る人。
論文で雰囲気を作る人。
SNSで断定する人。
中身があるかどうかは、正直分からない。
AIのポチョムキン理解を心配する前に、
ぼくたち自身が、どれだけポチョムキンじゃないかは、誰も確かめてない。