OpenAIも大赤字らしい。結局、AIは誰が払うのか?
ネットニュースを見ていたら、OpenAIの財務情報がリークされたという話が流れていた。
売上が2兆円規模。
そして費用が5兆円規模。
大赤字である。
もちろん細かい数字の真偽はさておき、少なくとも言えるのは、AI業界がとんでもない額の金を燃やしながら走っているということだ。
もうここまで来ると、一般人には感覚が追いつかない。
数千万円の赤字とか、数億円の投資とかならイメージできる。
しかし数兆円と言われても、
「それ、どっかの国の国家予算みたいな話?」
くらいしか感想が出てこない。
AIは金食い虫である
これは以前から分かっていた。
AIは魔法のように見える。
質問すると答える。
コードを書く。
画像を作る。
調査までやる。
しかし、その裏側では巨大なデータセンターが電気を食い、GPUが唸りを上げている。
つまりAIは本質的に金食い虫だ。
しかも、かなり大食いの部類である。
投資家が今は負担してくれている。
しかし、どこかのタイミングで誰かが請求書を払わなければならない。
世の中に無料の昼食はない。
「Fable 5高い問題」は序章かもしれない
先日、AnthropicがFable 5を出したとき、多くのユーザーが料金を見て驚いた。
私も正直、
「お、おう……」
という反応だった。
高性能なのは分かる。
だが、高性能と高価格はセットでやって来る。
OpenAIのCodexも今は比較的安く見える。
しかし、それが永遠に続く保証はどこにもない。
むしろ今はシェア獲得フェーズであり、後から価格改定が来る可能性の方が高い気がする。
Netflixも最初は安かった。
クラウドも最初は安く見えた。
サブスクは大体そうだ。
気づいたら値上げしている。
AIだけが例外である理由は見当たらない。
そこで中華AIが出てくる
ここからは完全な妄想だ。
しかし、あり得ない話でもない。
もしアメリカのAI企業が高価格路線へ進んだらどうなるか。
そこへ中国勢がやって来る。
「性能は9割です」
「価格は3分の1です」
「多少セキュリティは気になるかもしれません」
そんな製品が出てきたらどうなるだろう。
実際、中国製品はこれまで何度も同じパターンで世界市場を取ってきた。
家電。
スマホ。
太陽光パネル。
EV。
ドローン。
どれも最初は品質を疑われた。
しかし安さと実用性で市場を広げていった。
AIも同じ道を歩く可能性は十分ある。
たぶん私も使う
もちろんセキュリティの懸念はある。
企業システムや機密情報を放り込むのは難しい。
だが個人利用ならどうだろう。
月100ドルのAIと、
月20ドルのAIがあったら。
しかも性能差が10%程度だったら。
正直、多くの人は安い方へ流れると思う。
私もたぶん使う。
AIに天安門事件のことを聞くつもりはない、ただバグを直してほしいのだから。
AI版「中国製品の時代」が来るのか
何でもかんでも中国製は安い。
そして安さで市場を広げてきた。
もちろん品質も昔とは比較にならないほど向上した。
もしAIの世界でも同じことが起きるなら、今後の競争は「性能競争」ではなく「価格競争」になるのかもしれない。
OpenAIもAnthropicも、より賢いモデルを作ろうとしている。
しかしユーザーが求めるのは必ずしも世界最高性能ではない。
十分賢くて、十分安いことだ。
考えてみれば、これはパソコンもスマホも家電も辿った道である。
AIだけが特別な存在であり続ける保証はない。
もしかすると数年後、
「OpenAIか中国AIか」
という話ではなく、
「高級AIか格安AIか」
という、なんとも見慣れた市場になっているのかもしれない。