バイブコーディング時代に、英語はどこまで必要なのか

最近、「バイブコーディング」という言葉をよく見かける。

正直、この言葉にはまだあまり慣れない。

ただ、言葉はともかくとして、私自身も日常的にAIを使って開発しているので、何を指しているのかはよく分かる。

昔のように自分でコードを全部書くのではなく、

「こういう機能が欲しい」 「この設計で進めて」 「このエラーの原因を調べて」

とAIに指示を出しながら進める時間が確実に増えた。

コードを書く仕事というより、AIに仕事を依頼する仕事に近づいている。

そんな中で、最近少し考えていることがある。

AI時代のエンジニアに、英語はどこまで必要なのだろうか。

日本国内だけなら、正直そこまで困らない

まず最初に言っておくと、日本国内向けの案件であれば、英語ができなくても大きな問題にはならないと思う。

AIの日本語能力はかなり高い。

仕様書も日本語。

会議も日本語。

顧客とのやり取りも日本語。

AIへの指示も日本語。

これで十分回る。

むしろ業務知識の方が重要だ。

物流システムなら物流。

会計システムなら会計。

医療システムなら医療。

英語より先に覚えることはいくらでもある。

グローバルプロジェクトでは話が変わる

話が変わるのは、プロジェクトそのものがグローバルになったときだ。

昔のグローバル案件なら、

「コードが書ければ何とかなる」

という場面もあった。

会議は苦手でも技術力でカバーする。

ドキュメントは翻訳ツールで読む。

そもそもコードが全てという価値観がエンジニアにあった。

言葉が足らなくてもコードが書ければOKみたいな感覚

ところがAI時代になると事情が変わると思う。

開発の中心がコードを書くことから、

仕様を説明すること

に少しずつ移っていくからだ。

しかも相手はAIだけではない。

海外のエンジニア。

海外のPM。

海外の顧客。

そして彼らも同じようにAIを使っている。

つまり、

「コードを書く能力」

だけではなく、

「要求を言語化する能力」

そのものが成果物の品質に直結する。

グローバルで戦うなら求められる英語は上がる

ここで少し皮肉なことが起きる。

先に述べたように、コードから仕様、説明に比重が移るということは要求される英語力が上がることを意味する。

会議で要求を整理する。

設計意図を説明する。

曖昧な要件を明確化する。

利害関係者を説得する。

AIへの指示を精密に組み立てる。

つまり、

読む英語ではなく、考える英語。

そしてこれは、かなり高いレベルが求められる。

そうは書いてみたが

バイブコーディングが流行り出して、まだたいして時間が経っていない。

しかも現在は私はグローバル案件に参加してるわけでもない。

なので完全に、予感、妄想を元に話している。この点はご容赦いただきたい。

その上で、結論を言う

日本国内で仕事をするなら英語はいらない。

一方で、世界市場や海外案件まで視野に入れるなら高いレベルで必要になると思う。

昔は、

コードさえ書ければ英語は苦手でも何とかなる

というエンジニアがたくさんいた。

シリコンバレーで働いてます。

英語は全然ダメだけどコード書ければ雇ってくれますよ、みたいな話がよく聞かれた。

ところがAIがコードを書き始めた。

すると今度は、

何を作りたいのか説明してください

という能力が重要になった。

つまりAIがコードを書くようになった結果、

エンジニアは「言葉の仕事」に引き戻されるのだ。

プログラマーになったのは、人と話すのが苦手だったからなのに。