AIを使うなら、品質に妥協しないこと
先日、AI利用に関する記事を読んだ。
内容としては、
- AIで作った資料をそのまま提出
- 上司レビューでNG
- 修正差し戻し、あるいは別の人に担当変更
- このようなケースが多発し年間14億円の損失がでている
という話。スタンフォード大学って書いてあったので、アメリカの話
もちろん、こういう社会学系の研究は自然科学みたいに絶対ではないので、
「まあ、そういう傾向はありそうだよね」
くらいで受け止めるのが正しいと思う。
ただ、かなりリアリティはある。
一番重要だと思ったのは、
「見た目は完璧だけど、中身がないものを出すと信頼を失う」
という部分。
AIを使ったこと自体が問題ではない。
問題なのは、
- 理解していない
- 検証していない
- 自分で責任を持っていない
状態で、そのまま出すこと。
別に誰も「AI使いましたね」とは言わない。
でも、なんとなく伝わる。
「あ、この人、AIに丸投げしてるな」
と。
そして一度そう思われると、 次から全部疑われる。
これ、エンジニアだともっと危険。
例えば、
- 一応動く
- エラーも出ない
- テストも通る
でも、
- 要件とズレてる
- 責務分離が崩壊してる
- 同じロジックが散乱してる
- なぜその設計なのか説明できない
みたいなコード。
AI時代はこういうコードが大量発生すると思う。
特に危険なのが、
「動いてるからOK」
で終わるケース。
もっと怖いのは、 レビューで突っ込まれた時。
「このロジック、なんでこうなってるの?」
と聞かれて、
「AIが作ったのでわかりません」
状態になること。
これ、かなり危険。
プログラマとしての信頼が一気に落ちる。
昔は、
- コードを書く速度
- タイピング速度
- 実装量
みたいなものが強さだった。
でもAI時代は違う。
むしろ重要なのは、
- AIが出したものを疑えるか
- 設計崩壊を検知できるか
- 要件とのズレを見抜けるか
- 品質を定義できるか
のほう。
つまり、
「作る能力」より「壊れてることを見抜く能力」
の価値が上がっている。
私も Anthropic の Claude Code をかなり使っている。
確かに爆速。
昔なら数日かかる実装が、一気に形になる。
でも、そのまま信用すると危ない。
だから結局、
- レビュー
- 設計確認
- 責務確認
- ログ確認
- テスト観点確認
を行う必要がある。もちろんAIのコード生成に合わせて毎回やってたら人間がボトルネックになる。 なので粒度を上げる、頻度を下げる形で定期的に人間側がチェックを行うべき。
そこをサボると一気に事故る。
AIを使うな、という話ではない。
むしろ逆。
AIは使ったほうがいい。
ただし、
「AIが作ったものに責任を持つのは自分」
という感覚がないと危険。
AI時代に評価される人は、
AIを使わない人ではなく、
AIを使っても品質を落とさない人
なのだと思う。