ループ生成?プログラマには夢の話だが
最近、「ループ生成」という言葉を見かけるようになった。
プロンプトを投げて終わりではない。
AIが結果を見て次のタスクを決め、必要なら追加調査を行い、それを繰り返していく。
要するにAIをより自律的に動かそうという話だ。
実際、用途として挙がるのは分かりやすい。
議事録の整理。
メールチェック。
定期的な市場調査。
ニュースの収集。
毎日発生するルーチンワークだ。
そういう仕事はAIがかなり得意だし、ループとの相性も良い。
人間が毎回同じ指示を出さなくても済む。
便利になるのは間違いない。
ただ、プログラマを長くやっている身としては少し違う見方もしてしまう。
そもそもループ化できる仕事というのは、単純化できている仕事なのである。
入力が決まっている。
手順が決まっている。
ゴールも決まっている。
だから繰り返せる。
だから自動化できる。
だからループになる。
先日、AIに調査作業を任せたことがある。
かなり立派な資料を作ってきた。
構成も綺麗だった。
文章も自然だった。
問題は、その中身がほぼ完全な嘘だったことだ。
しかもAI本人は一切迷っていない。
自信満々である。
危うく私も騙されるところだった。
こういう経験をすると、開発作業をループで回す未来はまだ想像しにくい。
開発という仕事は毎回条件が違う。
解決課題が違う。
制約が違う。
過去の経緯が違う。
情報量も複雑度も高い。
毎回ほぼ新しい問題と向き合っている。
もちろん開発作業にも単純な部分はある。
コードレビュー。
設計レビュー。
ログ分析。
ドキュメント作成。
調査作業。
そういうものはAIがかなり得意になってきた。
実際、私自身もClaude CodeのSkillsをかなり使っている。
レビュー観点や調査手順などをSkill化しておけば、毎回同じ説明をしなくて済む。
定型作業の効率化という意味では非常に強力だ。
だからループ生成が役に立たないとは思わない。
むしろ議事録整理や定期調査のような仕事は、どんどんループ化されていくだろう。
ただし、開発の本丸はそこではない。
Skillにもなりにくいし、ループにも載せにくい場所が中心になる。
結局最後に残るのは例外処理なのである。
だから私はループ生成そのものは否定していない。
むしろ定型作業はどんどんAIに任せればいいと思う。
ただ、もし開発作業そのものがループで回るようになったら話は別だ。
その時は「AIをどう使うか」を議論している場合ではない。
我々エンジニアが、ハローワークへの行き方をAIに聞いている。