【悲報】我が家の妻が「Claude」と呟いた日。Copilot、本当に終わるん?
先日、ちょっと驚いたことがあった。
うちの妻は、ごく普通の事業会社で働いている。IT業界ではないし、AIの最新情報を追いかけるタイプでもない。
そんな妻が夕食を食べながら、何気なく言った。
「会社でテスト的にClaude使うことになった。」
……え?
Claude?
まさか一般の事業会社で、その名前を聞くとは思わなかった。
以前なら、Claudeなんてエンジニアくらいしか知らなかったはずだ。それが普通の企業で試験導入される時代になったらしい。
AIもずいぶん一般社会まで降りてきたものだ。
思い返せば、妻は以前から会社で使っていたCopilotの悪口をよく言っていた。
「使えない。」
「思った答えが返ってこない。」
「結局、自分でやったほうが早い。」
私は横で、「まあ、そうだろうな」と聞いていた。
エンジニアの間でもCopilotの評判は決して高いとは言えない。私自身も普段はClaudeを使うことが多いので、その気持ちはよく分かる。
だから今回、事業会社がClaudeを試すと聞いて、「ついにそこまで来たか」と少し驚いた。
ただ、ここで一つ気になることがある。
ネットでもよく見かけるが、多くの人が
「CopilotとClaude、どっちが賢い?」
という比較をしている。
実は、この比較は少しズレている。
CopilotはLLMの名前ではない。
Microsoftが提供しているAI環境、AIサービスのブランド名だ。
その中でどのLLMを使うかは別の話で、OpenAIのモデルだったり、Microsoft独自モデルだったり、用途によって変わる。
一方、ClaudeはAnthropicが開発しているLLMそのものだ。
だから本来なら比較するなら、
ClaudeとMicrosoft 365 Copilotではなく、GPTやClaudeのようなLLM同士になる。
もっと言えば、
「Copilotの中でClaudeが選べるようになったら?」
という議論のほうが、本来は近い。
まあ、そんなことは利用者からすればどうでもいい話なのだが。
会社で使うAIがCopilotからClaudeに変わる。
見えている世界はそれだけだ。
でも、私が本当に気になっているのは数か月後である。
最初はたぶん、
「Claudeすごい。」
「Copilotより賢い。」
そんな感想になるだろう。
実際、私もClaudeの日本語能力やユーザ意図の推測能力は高く評価している。
しかし、だからといって仕事が全部うまくいくほどAIは万能ではない。
AIは頼み方が曖昧なら、曖昧な答えを返す。
前提条件を書かなければ勝手に補完する。
目的を書かなければ、それっぽい文章を返して終わる。
これはClaudeになっても変わらない。
だから私は、半年後くらいに妻が、
「Claudeもなんか使えない。嘘ばっかりつく」
と言い出しても、おそらく驚かない。
そのとき私が言うことも決まっている。
「それ、Claudeが悪いんじゃなくて、頼み方がCopilotの頃と変わってないだけじゃない?」
モデルはこれからも入れ替わる。
Claudeの次にもっと賢いLLMが出てくるかもしれない。
でも、AIへの仕事の頼み方までは、自動でアップデートしてくれない。
結局、使い方が変わらなければ、文句を言う相手がCopilotからClaudeに変わるだけなのかもしれない。