「PMは向いてない」と気づいて逃げた話
プロジェクトマネージャーは大変である。
いや、本当に。
「AIで管理楽になりますよ」とか言われても、あれは本質的には“人間関係の調整業”なので、結局最後は人間が殴られる。
私も昔、PMっぽいことをやっていた。 とはいえWeb系なので、せいぜい20人規模くらい。巨大SI案件みたいな数百人ではない。
でも、十分キツかった。
仕様変更、スケジュール遅延、営業との調整、客先への謝罪、メンバー間の温度差。
エンジニアやってると「バグが怖い」と思うが、PMやってると怖いのは人間である。
ある時期、本気でメンタルをやられた。
夜中に突然、心臓が痛くなった。
「これはヤバいやつでは?」と思って病院へ行き、精密検査。
結果。
「異常なしですね」
いやいや、こっちは異常しか感じてないんだが。
先生には「ストレスですね。仕事控えてください」と言われた。
まあ、そうなる。
今思えば、体が先に「お前これ向いてないぞ」と警告を出していたのだと思う。
その後すぐ退職したわけではないが、「もうPMはやめよう」と決めた。
で、結局フリーランスエンジニアになった。
もちろんフリーランスも大変である。 案件切れるし、収入安定しないし、年齢の問題もある。
でも、少なくとも「毎日20人分の感情の板挟みになる」よりは、自分には合っていた。
私はメンタルがそこまで強いタイプではない。
なので、
- 多少収入が不安定でも自由寄りに生きる
- 嫌なら案件を変える
- 一定距離を保ちながら働く
このくらいの方が、人生トータルでは健康だった。
逆に、
- 家のローン
- 子供の教育費
- 部下の人生
- 上司からの圧
- 客先からの詰め
を全部抱えながらPMを続けてる人を見ると、
「いや、それ普通に超人では?」
と思う。
たぶん私は、あの状態で逃げ場が無かったら、どこかで壊れていた。
なので今でも、炎上案件で謝り続けているPMを見ると、心の中でそっと敬礼している。
「すまん、自分には無理だった」って。