ウェブシステム化が常に正しいわけではない

この仕事してると、定期的に出てくる話がある。

「古いシステムをWeb化しましょう」

ローカルアプリ → Webシステム まあ、よくあるやつ。

でも毎回思う。

それ、本当に必要?


■ 「古い=ダメ」ではない

開発者として仕事を受ける側だと、 正直「必要かどうか」ってあまり考えない。

依頼があれば作るだけ。

でも実際の現場を見ると、

「これ、このままでも全然使えるよね?」

ってシステム、普通にある。

もちろん、リプレースを検討する理由はある。

ここまでは理解できる。

ただ、こういう理由が出ても 「即リプレース」とは限らないのが実務。

例えばEOL対応。

👉 AWS上でDockerに包んでミドルの寿命を伸ばす

これは自分でも複数回やっている。 OSやミドルのサポートが切れても、コンテナ化して隔離すれば数年単位で延命できる。

「リプレースしないと動かない」と思い込まされているケースは、実は結構ある。


■ 「ついでに全部作り直す」が一番危ない

問題はここから👇

よくあるパターン。

「せっかくだから業務も見直して全部刷新しよう」

これ、ほぼ確実に炎上する。

理由はシンプルで、

それ、新規システム開発と同じだから。

そして発注側はだいたいこう言う。

「既存システムの刷新だから安くできるよね?」

いや無理。むしろコスト増える。

つまり

👉 制約付きで新規開発してるのと同じ

しかも既存業務との整合を取りながら作るので、ゼロから作るより難しいケースもある。


■ Web化はトレードオフ

Web化のメリットはある。

でも裏で、

業務系だと特に顕著で、Web化した結果ユーザーから「前のほうが速かった」と言われるのは普通にある。

ライセンス払い続ける、運用でカバーする、そっちのほうが合理的なケースもある。

👉 技術的に正しい判断 ≠ ビジネス的に正しい判断


■ コンサルに乗せられているケース

これはあまり言いたくないけど現実。

10年以上前の話だけど、明らかに不要な機能を山盛りにしたコンサルの提案書を見たことがある。 ITに詳しくない発注側に向けて「盛っているな」というのが、技術側から見ると分かる内容だった。

「DX」「モダナイゼーション」「クラウド化」

聞こえはいいし、間違ってもいない。

でもその言葉に引っ張られて、

👉 本来不要な規模の刷新になっていることもある

極端に言うと、

「やらなくてもいいことを、やるべきことに見せている」

みたいな構図。

もちろん全部がそうではないし、価値のある提案も多い。

ただ、

“それを今やる意味ある?”

ここを発注側が自分で判断しないと、外部の論理に流されるだけになる。


■ 結論

ウェブシステム化は手段であって目的ではない。

ここをちゃんと考えないと、

👉 ただ高いだけのシステム更新になる

開発者としては仕事をもらえてありがたい。 でも本音では思う。

「それ、本当にやる意味ある?」

この視点、発注側にも持ってほしい。